PRM技術とは?
画像から位置情報を推定する仕組みと業務効率化への活用方法
「道路沿いの看板がどこに設置されているか把握したい」
「電柱や道路設備の位置情報を効率的に収集したい」
「現地に行かずに、画像から対象物の位置を特定できないだろうか?」
こうした課題を解決するために重要なのが、画像解析と位置推定技術の組み合わせです。
株式会社ビッグドレックでは、CV技術(コンピュータビジョン)とPRM技術を活用し、画像から対象物を検出して位置情報を付与するデジタル地図の構築に取り組んでいます。
本記事では、PRM技術を活用した位置情報の推定や、画像解析と組み合わせた業務効率化の可能性について解説します。
1. PRM技術とは?
PRM技術は、株式会社ビッグドレックがCV技術と組み合わせて活用する技術です。
画像から看板や電柱などの対象物を検出するだけでなく、その対象物が実際にどこに存在するのかを把握するためには、位置情報を扱う技術が重要になります。
例えば、道路の画像に電柱が写っていても、その画像だけでは電柱の正確な緯度・経度がわかるとは限りません。
そこで、撮影地点や撮影方向、画像内での対象物の位置などの情報を利用し、対象物の位置を推定する方法が考えられます。
こうした位置推定の考え方を画像解析と組み合わせることで、写真に写っている対象物を、地図上で扱えるデータへと変換できます。
2. 画像から位置情報を取得する仕組み
一般的な画像ベースの位置推定では、画像そのものだけでなく、撮影条件や地理情報などを組み合わせて対象物の位置を求めます。
① 画像データの取得
まず、対象エリアの道路画像や現地写真などを用意します。
撮影地点の座標や撮影方向がわかる場合は、位置推定のための重要な情報になります。
② CV技術による対象物の検出
次に、CV技術を使って画像に写っている看板や電柱などを検出します。
画像内のどこに対象物が存在するかを把握することで、位置推定に必要な情報を抽出できます。
③ 対象物の位置推定
撮影地点、カメラの方向、画像内の対象物の位置などを利用して、対象物の実際の位置を推定します。
使用する画像や取得可能な情報によって、適用できる推定方法や精度は異なります。
④ デジタル地図への反映
推定した位置情報を緯度・経度などの座標データとして整理し、地図上に表示します。
これにより、画像内で確認できる対象物を、設備管理やエリア分析などに活用しやすくなります。
3. PRM技術とCV技術を組み合わせるメリット
画像解析技術と位置推定技術は、それぞれ異なる役割を持っています。
CV技術が得意とするのは、画像の中から対象物を見つけ出すことです。
一方、位置推定技術は、対象物が実際の空間のどこに存在するのかを把握するために利用されます。
例えば、CV技術で道路画像から100本の電柱を検出できたとしても、その電柱の位置がわからなければ、設備管理台帳として利用するには追加の作業が必要です。
位置推定技術を組み合わせることで、検出した電柱に位置情報を付与し、地図上で管理することが可能になります。
つまり、「何があるのか」を把握するCV技術と、「どこにあるのか」を把握する位置推定技術を組み合わせることで、画像データのビジネス活用の幅が広がるのです。
4. PRM技術を活用した業務効率化の例
活用例① 看板の位置調査・屋外広告管理
屋外広告事業では、看板の設置場所や分布状況を把握することが重要です。
従来、看板の位置を確認するには、現地調査や既存の管理台帳との照合が必要になる場合がありました。
画像解析と位置推定技術を組み合わせることで、道路画像から看板を検出し、その位置を地図上に整理することが考えられます。
これにより、看板の分布調査や管理台帳の整備、新規営業エリアの検討などを効率化できる可能性があります。
活用例② 電柱・道路設備の位置情報管理
電柱や道路標識などの設備は、広範囲に数多く設置されています。
こうした設備の位置を把握することは、点検計画の策定や設備管理の効率化につながります。
画像から設備を検出し、位置情報を付与することで、設備の分布を地図上で確認できるようになります。
既存の設備台帳と照合すれば、情報の不足や更新が必要な箇所を把握するための参考データとしても活用できます。
活用例③ 現地調査の省人化・効率化
建設コンサルティングやインフラ管理では、調査対象の確認や位置情報の取得のために現地へ出向くケースがあります。
画像解析と位置推定技術を活用すれば、既存の画像から対象物の位置を推定し、現地調査前の情報収集を効率化できます。
すべての現地調査を置き換えられるわけではありませんが、調査対象を事前に絞り込むことで、現地作業の負担軽減が期待できます。
5. 画像からの位置推定とGPS測量の違い
対象物の位置情報を取得する方法には、GPS・GNSSを利用した測量や、画像を利用した位置推定などがあります。
それぞれに特徴があり、目的に応じた使い分けが重要です。
比較項目 | GNSS等による現地測量 | 画像を利用した位置推定 |
|---|---|---|
データ取得 | 現地での計測が基本 | 既存画像を活用できる場合がある |
広域調査 | 現地作業が増えやすい | 大量画像の一括解析が可能 |
位置精度 | 機器・測量条件による | 画像・撮影条件・推定手法による |
主な用途 | 高精度な位置計測 | 広域の対象物把握・位置推定 |
画像を利用した位置推定は、広いエリアに存在する対象物の位置を効率的に把握したい場合に適しています。
一方、測量レベルの精度が求められる業務では、必要に応じて現地測量や検証を組み合わせることが重要です。
6. PRM技術の活用を検討する際のポイント
位置推定技術を業務に導入する際には、主に以下の点を確認する必要があります。
位置精度の要件
対象物の位置が数メートル程度の精度でわかれば十分なのか、より高精度な計測が必要なのかによって、適切な手法が異なります。
画像データの利用可能性
対象エリアの画像が存在するか、撮影地点や撮影方向などの情報を利用できるかを確認します。また、画像の解析や二次利用に関する利用条件にも注意が必要です。
対象物の種類と検出精度
看板や電柱など、検出したい対象物によってCV技術の精度が変わる可能性があります。
既存システムとの連携
取得した位置情報を、GISや設備管理台帳、営業支援システムなどでどのように活用するかも重要です。
7. PRM技術・CV技術の活用なら株式会社ビッグドレックへ
株式会社ビッグドレックでは、CV技術とPRM技術を活用し、画像解析と位置情報を組み合わせたデジタル地図の構築に取り組んでいます。
看板や電柱などの対象物を画像から検出し、位置情報と紐づけることで、現地調査や設備管理、営業活動などに活用できるデータの構築を支援します。
「画像から対象物の位置を特定したい」
「電柱や看板の位置情報を効率的に収集したい」
「現地調査にかかる時間やコストを削減したい」
「自社が保有する画像データを新たな事業に活用したい」
このような課題をお持ちの企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
画像解析・位置情報の活用に関するご相談は、株式会社ビッグドレックへ。